就職活動 ~その2~

投稿者: 小澤 稔浩

ぱーと2です。 前回はこちら

今回は自己PR・学生時代に頑張ったことに対する私の考え方になります。

いきなりですが、就職活動で最も大切なのは、自分に対する認識を正しく持ってもらうことだと思います。

できることをできないと思われるのはもちろん、できないことをできると思われるのも自分にあった会社を選ぶ本来の目的から外れていってしまいます。そこで、正しい評価を得るためには自身の情報を出来る限り多く公開し、それらの情報に興味を持ってもらう必要があります。

言葉の持つイメージから広げていく

「6年間野球をしていました。大会に向けて毎日必死に練習に取り組んでいました」

こういう経験を持っていたとします。この文章では経験を示したのみで、アピールしたい内容は出てきていません。その一方で、この文章には忍耐力や体力があるといった印象が既に少し含まれています。

就職活動をしていた当時の私の印象では、一般には一点の強みを説明するやり方が就職活動では好まれていました。そして、具体性や信頼性のためにエピソードを探し出すという流れになりますが、強みを前提としたエピソード探しではエピソードを説明している部分の言葉のイメージが活かされていないと思っています。つまり、同じことを繰り返してしまって情報量が落ちている可能性に気を付けなければなりません。

忍耐力や体力があることはなんとなく理解できていて、それでも説明をし続けると「既に知っている」が続いてしまいます。200や400といった少ない文字数で同じことを繰り返してしまうと情報量が足りません。しかしながら、脈絡のない転換では興味が追いつかない事態になります。観覧車から景色を眺めているときに話される昨日の夜ごはんの話は「興味がないかつ知らない」になるのです。 誰かの話を聞いていて退屈に感じるとき、「既に知っている」 「興味がないかつ知らない」を話されている気がしないでしょうか。

続きの文章は、忍耐力を活かしてこのようなことができるといった感じに、前の話題で身につけたものを確認も兼ねて明示しておきながら次の話題に移る流れに私はしたいです。繋がりを作りながら話題を少しずつ転換し、自分の違う側面を見せて情報量を増やしていくことができます。

まずは具体から

話題探しに困っている場合は抽象と具体のどちらから文章を考えているか確認してみましょう。ここに正解はないと思いますが、具体から抽象の流れで考える方が詰まりにくいと経験では感じています。以下にやり方を書いてみました。

まず、一番印象に残っている出来事、あるいは一番時間を使ったことを考えます。あまり一般的ではないかもしれませんが、私はどちらもゲームでした。

次に、始まりと終わりを思い出します。どうしてそれを始めたのか、どうしてそれを終わりにしたのか、あるいは今も続いているのかです。

私は「どうして時間を使ってゲームをするようになったんだろう?」と始まりを探します。野球部に入っていたころ、最後の大会もすぐに負け、あまりにも実力通りな故に悔しいという感情すら持てずに何も残らなかった記憶があります。そこでなんとなくwifiに繋いでゲームをしていたときに、相手の動きを想定して自分の動きを作っていくことに面白さを感じたのが始まりです。想定と行動という観点で考えると、相手から見た状況を考えてストレートが来るか変化球が来るか考えていたのが楽しくて野球をしていたのかもしれません。

ここまで辿れば、私は平衡感覚や行動予測に関してはそれなりに経験があることが分かりました。変化点を跨いで継続している考え方や感覚は、価値観に基づいている可能性が高いと思います。後は、これがどう仕事に繋がるか説明を加えて完成となります。

もしも上手く纏まらなかったり量が足らなかったりした場合は、2番目に時間を使ったことやこれから時間を使おうとしていることの始まりと終わりを辿ってみましょう。例えば未経験からITに興味を持ったというのも始まりのひとつです。どうしてITに興味を持つようになったか説明するのも、立派な自己PRではないでしょうか。

価値観を説明するためには、価値観によって引き起こされている行動を先に探すのが分かりやすいという考え方です。あまり難しく考えすぎず、使った時間には価値があったと思ってみるのもいいのかなと思いました。