就職活動 ~その1~

投稿者: 小澤 稔浩

いつもタイトルがパロディなので、その3まで書くことが決まってしまいました。紫陽花と向日葵はどちらもその1が好きです。

私は大学が勉強をする場所であってほしかったので3月から就職活動を始めるというなかなか攻めたことをしていましたが、一般には就職活動が動き出す時期なので少し振り返ってみたいと思います。

初めに

内定を貰うことが正解ならば数えきれない数の人が正解になってしまい、やり方も千差万別です。就職活動の難しいところは情報量が多すぎることだと感じていて、振り回されずに取り組むことが必要です。これには私が書く内容も当てはまると思うので、自分に合いそうな考え方があったら参考にしてみてください。

webテスト

webテストは終わった後に結果を予想して、自分の評価を考える材料にしていました。時間を掛けて文字で伝える履歴書やES、事実を測るテスト系、相手が存在する面接と毛色が違う選考をして頂けますが、毛色が違うからこそ同じことを示すと相手が飽きてくるかも?と懸念していた感じです。

私の場合は大学院に行ってしまったことも合わせて学力面の心配はそこまでされないと考えていたため、面接ではそこを補強する話をあまりしないようにしていました。逆に、そこが心配な場合は採用側も同じことを思うはずなので、学力面の懸念を解除できる話をしてあげると親切だと思います。

性格診断

この業界はこういう人を欲しがっているから寄せてみようと考えてもいいですが、そう思うということは他の人も同じ考えをしている可能性があるので比較対象が増えてしまう気がしています。わざわざ設定を抱える負担を返せるほど利点があるとは思えないので、素直な気持ちで回答していました。

志望理由

相手の良さを説明しても、自分のことを伝えないと相手に響きません。テニスでダブルスの相方を探しているとき、「あなたにはこういうすごい技術があるから一緒に組んでほしい!」と詰め寄っても、相手にも想いはあるので「あなたは何ができるの…」と思われてしまいます。「あなたは攻めるのが得意だから、守るのが得意な自分と組むと相性がよくてきっと勝てますよ!」と言った方が感情は動きやすいです。

面接で本当のことは言ってはいけないという意見もありますが、自分が経験した限りではそうではないと思っています。このような勘違いは先ほどの話と繋がっているように感じることが多く、例えば「福利厚生が優れているから希望している」と本当のことを言ったから上手くいかないのではなく、自分のことを伝えていなかったのが問題点であるという捉え方です。それがあることによって、自分がどのように相手に貢献できるかを説明できるならば、話す内容に大きなタブーはないのではないでしょうか。

実際には、企業に対する要望および実現性と自身に期待できる貢献の可能性の2点で伝えていました。難しく書きましたが、情勢が大きく変わった年の就職活動だったので経営状況の安定性が気になっていたというものです。安定しているのが要望で、実現性というのは東証上場や売上高推移で過去を判断し、社長のブログを読んで未来を予想していました。他にも自社開発が強い要望だったのでそれも話しています。これの実現性は自明なのでそう思った理由は特に話していません。

後者の貢献の可能性ですが、採用側が新卒に求めているのは即戦力ではなく「やっぱり興味なかったから辞めます」と言われてすぐにいなくならないことだと思うので、自身の経歴や経験からその懸念を排除できることを説明していました。たまたま情報系だったのでこの点はやりやすかったですが、違った学科の場合は面接のどこかではパソコンを触るのが楽しいですと伝えられるといいのかなと思います。他にも、当社の製品と関連した興味でもいいと思います。話の規模が大きいかどうかではないため難しく考えすぎず、私の場合はEC部を希望していたのでECサイトをよく使っていますとか話していたと思います。当社を志望して頂けるのであれば様々な製品があるので、いろいろと調べてみてください。

これをESに書こうとすると普通に文字数が足らないので、ESに事実を列挙し、面接でその理由を説明する形で行っていました。面接時に自然と新しい情報が生まれるので事前に読んで頂いたESの音読にならず、話に興味を持ってもらえる可能性も上がると思います。

これで3大質問のうちの1つしか終わってないと思うと怖いですね。思ったより長くなってしまいました。

最後になりますが、最も大切なことは明るく素直に振る舞うことだと思います。
「真剣にやるのはいいことでも、深刻にやるのはいいことではない」
研究室の教授がいつも言っていた上記の言葉は様々なことに役立っています。この気持ちを持って深刻にならずに取り組んでみるといいかもしれません。