明日は明日とて

投稿者: 小澤 稔浩

今回が最後の投稿となります。最後だから真面目に書くのか、それとも最後だから砕けた文章で面白く終わるのか迷っていたら投稿前日になっていました。。。

4月に新人ブログを作る研修があるのですが、そのときに過去の新人ブログを読みながら「ブログって書かれた順とは逆に辿るのが他とは違うところだな~」と思った記憶があります。本であれば前から読んでいくのですが、ブログでは後ろから読んでいく場合が多いということです。そういったところから、後ろから読むと段々砕けていくように書いたら読みやすいのかな?と思って書いていたのですが、その結果として最後の方が真面目すぎて砕けた文章の書き方を忘れてしまいました。決して、社会人になって感情を失ったわけでも落ち着いたわけでもありません。いえ、四捨五入したら30歳なんですからさっさと落ち着いてくださいって感じでしょうか。

1年のまとめ…?

最後と言えば1年間の総括です。この1年で出来るようになったことはとても多く、これは胸を張って言えると思います。ですが、少しだけ昔話をさせてください。


私は、17歳まで数学が得意だと思っていました。そう思っていた理由は、周りがそういっていたからなのか、テストの点数が取れていたからなのか、詳しいことは覚えていません。

では、18歳に何があったかというと大学入試です。今は亡きセンター試験という名前だった、ジェネレーションギャップに成りかねないあのテストです。得意だと思っていたという話から出てきた時点で不穏な雰囲気が漂っていますが、数学2Bという科目で取れた点数は模擬試験より30点以上低い点数でした。

そういえば、今年の共通テストもかなり難しくて話題になっていましたね。そして、僕らの2015年も初めて数学2Bの全国平均が30点台になって話題になっていた年だったりします。

このテストの平均点が物凄く低くなったのは、背景を知らずに公式を覚えている人を振るい落とす試験だったためです。微分という言葉が好きでない人もいるかもしれませんが、計算問題を出すわけではないので5行ほど付き合ってください。

f(x)=2xの微分はf'(x)=2。
この計算は、「次数を下げて、次数の数字を係数に掛ける」という処理をしているはずです。こういう計算をずっとしていた私たちは、微分がどうして極限の次に習う単元なのか、微分とは何をしているのか忘れていました。「次数を下げて、次数の数字を係数に掛ける」というのは微分をする処理の結果であって、微分の定義も背景も何も関係ないお話だったのです。そして、limを使った微分の定義を出された私たちは、20点の単元で2点しか取れない人が多発したというものでした。

そして、私は今、数学が苦手だと思っています


どうしてこういう話をしたかというと、社会人になって〇〇を出来るようになったと頭では理解していても、それを自分に言い聞かせたくないからなのか、気づかないようにしたいからなのか、最終回なのに文字に起こせなかったからです。

大学で受けた数学の講義はたくさんありますし、たまに数学系の動画を見ていたり、何より理解せずに覚えることに意味がないとあのときのテストで気づいたのですから、今から1か月だけ勉強し直す時間をくれるのであれば7年前のテストはかなり高い点数を取れる自信があります。これはむしろ得意と思っていた時より得意と言えるはずですが、やっぱり数学は苦手なのです。

とはいえ、これは暗い話ではありません。最終回のブログにこの話題を選んだくらいには、数学が苦手だと知れてよかったと思っています。おかげで、高校を卒業してから高校数学の面白さに気付くことができたからです。
私は、何かを得意だと思っているのか苦手だと思っているのかは能力を示す感情なのではないような…?と思った経験があったからこそ、目先のことを理解できているかという考え方が大事だと思っています。これからも、こういう考え方は大切にしたいと思いながらも、やっぱりこの1年間でいろいろなことが得意になったように思いました。


それでは、私のブログに書く最後の雑談です。こういった背景から表層的な理解が引き起こす副作用という話が好きで、「アーシャのアトリエ」というゲーム作品がすごく好きだったりします。ブログのタイトルもこの作品に関連するものが多いのですが、気づいた人はいるでしょうか…?

1年間読んでいただきありがとうございました。新人ブログの更新は最後になりますが、今後ともよろしくお願いいたします。